PICASOでは実際にどのような段階を経て出版に至っているのかご説明いたします。

1.企画
全ての本作りは、本の企画を立てることから始まります。
何をテーマとした本で、どんなジャンルのものにするのか。
誰に読んで欲しい本なのか。そういったことを考えて議論しながら、次第に本の概要を作り上げていきます。
概要としてまとめたあとは、その内容を企画書にまとめ、出版社に提案します。

2.売り込み
企画書を出版社に持ち込み、出版させてくれないかと売り込みます。
PICASOでは『企画のたまご屋さん』のシステムを通して、
GCで選出した企画を定期的に全国の編集者の方々に売り込んでいます。

3.オファーを受ける
オファーはいわば出版社からのゴーサインです。
オファーを受けた企画は晴れてその出版社の元で書籍化を目指す事になり、
出版社との打ち合わせを重ねながら内容を執筆していきます。

過去のお付き合いなどから、出版社の側でこういう本を書いてみないか、あるいは本に協力してくれないか、という形での依頼を受ける事があります。
これで本を書くことになった場合は、ステップ1~3は飛ばします。

4.出版社との契約を結ぶ
PICASOの出版は商業出版ですから、当然本を出すために出版社と契約のやり取りをすることになります。
初版の部数、印税の割合なども担当の編集者の方と顔をつき合わせて決めることになります。

企画にオファーが来ても、必ず本になるとは限りません。
そもそも、オファーだけでは本にならないものの方が多いくらいです。
この契約の段階まで進めて、ようやく書籍化が確定ということになるでしょう。

また、PICASOはPICASOで執筆した本の印税一部を運営のために回収する仕組みとなっています。
そのおかげで、普段の活動にはサークル費は必要なく、取材費や出張費はPICASOから受け取ることができます。

5.執筆
PICASOでは多くの場合、執筆まで自分達でやることになり、
出版までにかかる時間の割合としては当然ながらこれが一番大きくなります。
本を一冊書くというのは、分担してもなかなか大変な作業です。
何となく執筆が止まってしまわないよう、本を出すという強いモチベーションを持って書く事が不可欠となります。

6.出版社との打ち合わせ
書籍化が決まって執筆に入ってからも出版社の方とは頻繁に打ち合わせすることになり、
その頻度は書籍化が近づいて細かい事を決めていく段階になるほど大きくなってきます。
出版社の方との付き合いは、その書籍の執筆が終わってからも残りうる大切な絆です。
お互い気持ちよく仕事が出来るように、互いの言い分を聞きながら本を作り上げていきます。

書籍化を決める材料として、実際の原稿の一部である『見本原稿』の存在は不可欠です。
多くの場合、書籍化が決定して契約を結ぶ以前から5、6の段階を繰り返して、出版社にとっても「これは本にできる」という確信を持てるような企画を作っていくことになります。

7.原稿の完成
原稿が完成すれば、出版化はもう目の前です。
本の挿絵を描いてくださるイラストレーターとの方との打ち合わせや表紙のデザインの打ち合わせなど、詳細な打ち合わせを繰り返して最後の仕上げの段階になります。

8.出版!
そして、自分の書いた本が書店に並びます。
一から企画を作り上げ、文章を自分の手によって書き上げた、その集大成が一冊の本となって書店に置いてあるのを見るのはちょっとした感動。
PICASOは、出版後の売れ行きを左右する営業もサポートしており、大学の生協に置いてもらったり、場合によっては大きな書店に宣伝文句つきや平積みで置いてもらったりすることも可能です。